雨漏れが多発

 ここ最近の雨量で 雨漏りしていると電話がいくつかありまして 調査と改修方法の提案に、廻っています。

 

 20㎜ 30㎜程度までの雨量なら漏らないけど、50㎜以上100㎜となると 雨漏りする状況です。雨が降ったこの地域で、同時多発的に雨漏りしていますので、 1つ1つの建物の屋根の状態、(屋根瓦が割れている、穴が開いている)などという原因ではないようです。

 

 その主な原因は 雨樋のサイズが小さく、大きな雨量に耐えられない。もしくは 屋根のこう配が緩く、大きな雨量に耐えられないという事のようです。いわゆるオーバーフロー、短時間に大量の水を浴びせられた屋根は その勾配に応じた排水能力を超えたため、屋根の上がプールの底のような状態となって それが瓦の”水返し” の大きさを超え 内部に漏水していました。

 土木工事で施工された 川の堤防が決壊するような状態と同じ理屈です。

 エルニーニョ?か温暖化か?詳しくはわかりませんが ここ数年の極端な雨量は増えていて こういう被害が毎年増えています。

 

 修理とすれば、樋の大きさを一回り大きく付け替える。竪樋の排水経路を増やして流量を拡大するのが、効果が高いです。

 

 4寸内外の和瓦屋根では 30年たっていても こういった問題はほとんと発生しません。

 

塩ビ系、FRP、金属系などの10年保証がついた 防水仕上げの屋根ですと、保証が切れた11年目 12年目にちゃんと雨漏りするようになっています。よくて15年。20年は絶対に耐久しませんので、その都度大きな出費となります。新築計画時には 屋根の仕上げについて その辺までよく検討してください。