建物の縦横比


建物の平面的な 縦横比の違いで 受動的能力が変化します。 

 

 設定条件

 北緯 34.5度 日本付近

 高さ6m 一般的な木造住宅を想定

 夏至の日 

 

 中央の赤い矢印が この建物が持つ 熱量ベクトル です。

 

 


 これを グラフ化すると こうなります。

 

 方向ベクトルは 

  南北長さ : 東西長さ = 1 : 2

 

 付近まで ほぼ一定で 縦:横=1:2前後が最大のエネルギーを発生します。それ以後の1:3以上は 風向が北方向へ移動しす。

 正方形1:1では 風量が小さくなります。

 


同じ坪数の住宅でも その縦横比で 発揮するエネルギーに差があります。

 

敷地・周辺環境から 最善の計画となるようにご提案します。

 


 南向きに広く開放した 長方形の形は 南から北方向へ常時大きな風力を発生します。

 このときに 南側の庭を 涼風が得られるように清く整備したり 深い軒を設けるなどすれば よい風が吹き込みます。これらなんの措置もしないと 熱風が室内へ強制的に入り込み 空調が無ければいられないような状況となります。

 

 向きと 風量を予測し 吸気エリア庭の整備などにも役立てます。また排気エリアには室内の余分な湿気カビなどが排出されますので 雑菌の繁殖地とならないように 整備します。