敷地境界線と並行に建物を配置しません

 建物本体の持つ能力を向上させるために まず第一に 敷地境界線に平行に配置せず その土地の緯度経度から与えられる日照条件に最適となるように 配置します。

 1つの建物は敷地境界線や道路・街並みに拘束されません。

   

 敷地境界線に平行に建物を配置すると 建物外の空地がほぼ長方形となって「使いやすい」と言われますが 逆に通風日照が阻害され スポイルされる要素が多く 建物本体の能力を発揮しきれません。道路斜線・北側斜線などの建築法規制も 地上3階建て程度なら 特に規制にかかる事もなく自由に配置してよいのです。

 

 当社では 与えられた敷地の 形状・周辺環境・緯度経度を測量し 最善の配置計画を行います。宅地分譲地にあっても その1件だけ少し「斜に構えた」形となりますが、これにより 建物本体の能力を向上する事ができます。

 


 もともと 「敷地境界線に平行に建てる」という考え方は 昭和の高度経済成長の時代に生まれたもので、それより過去の建物(特に遺跡のような建物)は、敷地境界線自体が存在せず 広い土地に 日照方位を予測して配置建築されています。

 

 ほんの2度ー5度 建物を回転移動させるだけで 室内環境が劇的に向上する場合もあります。窓や屋根 壁は 後でリフォームする事もできますが 建物の配置を変えることはなかなかできません。数十年先まで見据えて 最初の計画を十分にしてほしいと思います。 



 当社のいう「和風建築」とは 単に畳を敷いただけというものではなく その土地の日照方向に最適に配置する 古代寺社建築の設計手法をする事です。

 

 その作業に GPS測量 CG作成 CAD BIM などIT技術を活用していきます。