風水盤の謎

風水盤

 

 ”風水盤” この写真のような、真ん中に方位磁石がついてあって 周辺には何重にも縁が重なりあって 漢字がたくさん書いてあるようなものを言います。

 

 これを、お部屋や家の床において、磁北に合わせ、”このあたりが鬼門だなぁ” などと使ったりします。

 

 そもそも、地球の磁北は 毎年少しづつポールシフト移動し続けていますし、4000年前の中国の時代での 磁北と現代ではすでに2度ほどずれています。

 

 それに、マンションなどの 鉄筋コンクリート造や鉄骨造では建物自体が磁気を帯びているため、正確な北を指示しません。これは だいたいの目安程度にしか ならないものです。

 

 周辺に書いてある、漢字は 暦を表現する際に使う 最小公倍数の意味で、一文字一文字の漢字とその方位には まったく意味がありません。昔の人は 時間は放たれた矢のように一方通行に流れていくが、これを循環しているものと 解釈したほうが 扱いやすいため、これが考案されたのです。

 

 これが約4000年前から循環して、本年(2014年)は四緑木星が中宮に配置されますが 実は4にも、緑にも木星にも なんら意味はありませんし、だれも、西暦で何年にこの年盤がスタートしたのか?わかりません。

 

 


8角形 風水盤


 これのシンプルな形で、8角形をしたものは 見たことがある方 多いでしょう。この1から9までの数字(星・色も一緒に)毎年、位置を移動していき、”今年は七赤金星の1年だよ”などと、9年周期で、その1年を命名したりします。

 画像では”七赤”が真ん中に座った一年ですが、翌年は”七赤”は図の”八白”の位置へ移動し、”八白”は”九紫”の位置へと、玉突き移動していきます。七赤の翌年は 中宮に六白が来ることになります。


 通常 この8角形の向きは 上向きが南となっています。地図の北向きとは 逆です。




五黄殺 魔法陣 風水盤


 そんな中、中宮(真ん中)に、五黄土星が来る年が、風水盤の基本形

 基本形は 9年に1回登場し、この年は 一般的に 「よい年」 と言われています。


 さらに、翌年は この五黄土星は 六白金星の位置へ移動しますが、この時に、「基本形が崩れる」 ということで、”五黄殺” ”暗剣殺”の2つの凶方位が発生します。五黄土星の毎年の位置によって、凶方位も同じように移動していきます。


 つまり、9年周期で、凶方位は同じ位置を示すことになり、例えば 北西の位置は 9年に一回必ず、”五黄殺”となり、大凶となることになります。


 時間軸は 循環していない一方通行なのですが、凶方位は9年周期で循環します。





風水盤 魔法陣 五黄土星 ”FUSUIBAN" feng shui circle is Originally magic Quadrangle all 15

 

実は、最初に考案された 風水盤は 四角形で、各数字は魔法陣の配置をしています。3マス×3マスの数字、縦横斜めどこを 足しても 合計15となるように配置された魔法陣が、のちに 八角形に変形して 現在のものになったわけです。

 

各数字の意味するものは、この魔法陣(数字遊び)で ”五黄殺” というのも たまたま、五が中央にあるから、選択されただけです。

 

ちなみに、1~9までの数字を使った 3×3の魔法陣は 全部で8通りあります。8つのうち、現在の形がどうして1つだけ選択されたかは?わかりません。また この形が 西暦何年にスタートして 9年周期をくりかえしているのか?も不明。

 

ボーワは、「適当な数字遊びに、根拠を求めること自体意味がない」とかんがえたかもしれません。

 

 


 

 

 風水盤自体に、なんら深い意味はなく、発生は適当であることが お分かりいただけたと思います。まず、これが 西暦何年に始まったのか?これに正確に答えられる気学師 家相診断士の人は誰もいません。こんな無意味は数列に、私たちは右往左往していたのです。

 

 ただ、ボーアは この”適当さ” ”意味のなさ”に こそ、意味があると言っています。量子論と相通じる部分が この部分で、「物体の位置と移動量は確率的にしか定めることはできない」 そう答えています。適当で意味はないけど、確率論でしかその位置を確定できない量子論では 必ず分母が必要。その為の風水盤であり、意味がない事に その存在理由がある。パラドックスしていてこその 存在意義。

 風水盤はそう解釈出来ます。