陰陽一元 の本当の意味


陰陽一元論について 


この左の画像は 陰陽太極図 と呼ばれて よく風水のシンボル的マークとして 使われます。

意味としては この世の中にある物は いずれも 2つ1組で 動作するのです。というような意味で伝えられています。


男と女 光と影 月と太陽。N極とS極 電気のプラスとマイナス 昼と夜 夏と冬 そんな風にとらわれがちですが 本来の持つ意味は ちょっと違います。


男と女 月と太陽 光と影 などは いずれも2つ1組でもあり、それぞれ単独でも 存在できます。月はどこにいても 月。太陽がなくとも、月は地球の引力で回ることができます。影は 光があるからそこに影ができるのではなく、目をつむれば 真っ暗な影だけの世界を見る事も出来ますし、光は単独で速度を持って移動でき、影が存在しないと 存在できないものではないです。

 陰陽一元について 最近の風水家の方は 少し取り違えている人が多いです。


 これは 虚数を示す i です。本当の陰陽一元とは こういう状態の事を言います。


 例えば A4の白い紙 1枚の 表と裏。 これが陰陽一元です。1枚の紙を渡されて、最初は 両方の面は 裏でもあり表でもある状態。渡された方が紙をもって 鉛筆で文章を書き始めたとき、初めて 文章を書いた面が表。反対が裏と 決まります。


虚数も 同じ。 i という架空の数字の存在は 実際にある。ただし、i は プラスでもあり同時にマイナスでもある数字です。この虚数を 2乗したときに 初めて 片方のiがプラスに もう片方のiがマイナスに決められて 答えがマイナス1 になります。本当の陰陽一元とは 表でもあり同時に裏でもあり、観測されたときにこれが決定する。というような事を意味します。


シュレーディンガーの猫のような状態。これが本当の陰陽一元の意味です。


シュレーディンガーの猫 WIKI


猫は 1つの時刻に 同時に生きてもおり、死んでもいる状態。ふたを開けて観測するときに 猫の生死が決定される。”人間原理” ”確率解釈” ”観測者効果” ”不確定性原理” などとも例えられます。


詳しい物理学の説明は 専門家の方にお任せします。これ以上は 普通に難しすぎますので。


 この”陰陽一元” というのもが、風水の 占い的要素に強く働きかけます。古い誤った風水でも、星占いでも 時々当たるのは このためです。当たらぬも八卦当たるも八卦 という現象は この不確定性原理が目の前に表現されたものです。

 「それなら 古い風水でも 時々当たるのなら そのまま使えるじゃないか」 とはなりません。陰陽一元が働くと、通常の確率の中でしか 物事は動作できませんし、観測技術を上げれば上げるほど 希望する確率は下がってしまいます。(この辺は また別に 詳しく記載します)


 わかりやすく例えると、「ここのカーテンの柄を変えれば幸運になれますよ」 とか 「この置物を玄関に飾ると、幸運になれますよ」 という指南は 普通の確率でしか結果が出ないという事、サイコロを60回振れば、だいたい 1-6までの数字が10回づつ出る状態にしかならない。という事です。


 幸運になる確率は カーテンの柄を変える前と後で 全然変化していない。

 吉方位へ旅行したときと、吉方位へ旅行しなかったときに、幸福になる確率は どっちも同じです。

 (ただし、本当の陰陽一元の意味をつかめれば 確率を上昇させる手段は別にあります。これも後に別記します)


最初の陰陽太極図を 別の形で表現するとすれば この三角形です。メビウスの輪のような形。表でもあり同時に裏でもあるような図形です。


この図形は ロジャーペンローズ作。MCエッシャーの絵をヒントに作成したものだと思われます。エッシャーはオランダ人で こういった不思議な絵が 日本の長崎にも伝えられています。