風水は磁北を基準にしてはいけません。

 

風水を考える際、まず必要なのが、”北”の向きです。

 古い風水では 磁北を基準とする診断がほとんどです。

 

この画像は、地球の北極点と磁北の移動を表しています。磁北はこのように ロシアからカナダまで毎年移動しています。

 

磁北を基準に家を新築してしまうと、毎年北の方向が変化するため、鬼門や辰巳も一緒に移動していくことになります。

「鬼門にトイレは避けて配置しましょう」と設計しても、数年後に鬼門になってしまった などということも起こります。

 

風水で 磁北を基準にすることは 実は間違いなのです。

 

 よく 「磁力が人の体に影響を与える」などと言う診断士様もおられます。確かに磁力はなんらかの影響を与えているかもしれませんが それは 電磁気力か医学の問題で 風水ではありません。磁力で風は吹きません。

 

 もともと、その土地の 真北(地球の自転軸)を求めるには 高い測量技術と時間・お金がかかります。現在でも民間の測量会社に 「真北測量」を依頼すれば おそらく10万円以上費用が掛かると思います。

 既存の風水が 磁北を使う理由がこれです。

 だれでも短時間におおよその北方向を知るために。磁北はあくまで 真北の代用品として 用いられたのです。

 


 

 また 現代のコンクリート造 鉄骨造などで出来た マンション・ビルなどでは 建物構造にもともと磁力が備わっているため、室内で方位磁石を使うと、”正しい磁北” さえ示すことができません。

 

 最近では 普通の木造住宅においても、家電製品 建物内部に配線された電線なども、電力が通行するたび 電磁気力を発生しますので 正確な 磁北を表示できません。同じリビング1室でも 部屋の位置によって方位磁石の針の向きは変わります。

  

 時々、風水師さんが コンパス片手に家の中をうろうろする場面を拝見しますが これでは 磁北さえ正しく求めることはできません。中には建物内で方位磁石が異常な向きを示し 建物から出た外部では安定した磁北を示した為 「この家は風水が悪い」とYoutubeにその鑑定動画を堂々とアップしていたりして とても残念です。 

  


 相談した風水師さんが 方位磁石を出して来たら 上記のような事実を聞いてみてください。また高額な報酬は必要ないと思います。

 

 正しい診断には 「真北測量」をしなければなりません。