風水の不具合


 現在 世界中で使われている 風水には 現実にいろいろ不具合が出ています。著名な風水家の先生方々は 「過去数千年使い続けてきたのだから」という理由で この修正を放置して 誤った診断を顧客に押し付ける状況が続いています。

 

 その不具合とは 下のようなものがございます。どれも、風水自体の根幹・存在意義にかかわるものばかりです。

   


磁北を使う所

 今 世界中で使われている風水診断のほとんどは 方位磁石を片手に 磁北の方向を探し出し それを基準にいろんな判断をする場合が多いですね。

 

 ① 地球の磁場は 毎年移動変化していて 常に一定ではありません。北極圏で年間60㎞も 磁北が移動することもあるそうです。動く基準に対して 数十年住み続ける家の 鬼門を判定するのはおかしいですね。毎年鬼門も移動するのでしょうか?

 

 ② 鉄骨造、コンクリート造の建物では 建物自体に鉄分が多く その建物本体に磁場が働いています。これらの室内で方位磁石を使うと 針は正しい磁北方向を示しません。しかもこの建物自体の磁場も移動変化します。皆さまも一度試してみてください。鉄骨造の建物では 部屋の中央、部屋の隅 窓付近など 方位磁石を置く位置によって 針は違う方向を示すはずです。

 

 こんなフラフラ安定感の無い基準をもとに 「ここが凶です」と言われても 信じることができるでしょうか?

 


太陰暦

 現在でも 風水診断はすべて 天動説を元にした太陰暦を使用しています。太陰暦は1年を365日ではなく 354日として巡回していて 11日の誤差を含んだまま 数千年カウントし続けています。  

 ガリレオが地動説を発表したのは1630年ころ。キリスト教が正式に地動説を認めたのは1992年、ほんの25年前ですね。

 世界の風水家の先生方々が 過去3900年以上使ってきた太陰暦を最近になって「ごめんなさい、間違ってました」と認められない立場も理解できますが どこかで転換しなければ 蓄積した誤差による 不具合は治りません。


南半球の診断

 最近一番問題視されているのが オーストラリアなど地球の南半球での風水です。これについては世界中の風水家がパニックとなっているのが現状です。

 風水発祥が 北緯35度付近の太陰暦を使用する中国を中心とするエリアで 地球の北半球の同じような緯度付近では そのまま使用しても 不具合は小さなものだったため 日本や欧米を先行に 風水は世界に広まっていきましたが これがオーストラリアまで広まると その不具合・苦情・トラブルが爆発的に増加しています。

 

 それでも 古い風水家の方は 不具合を認めず強引に 地球上どこでも同じように使えるとしたので 返って北半球での存在感まで不安視されています。

 風水盤は北半球と南半球では 真反対に使わなければなりません。これで 南半球での不具合は全て相殺できます。

 このミスを謙虚に認められない風水業界、ガリレオを裁判にかけたキリスト教と同じ構図となっています。


暦はいつ始まったのか?

 風水では一般的に 九星と呼ばれる9進法の円盤を主に使用します。これ以外にも 六曜 十二直 十二支 十干 二十八宿など いろいろ巡回する漢数字があり それぞれの公倍数を組み合わせて 長期の日数をカウントします。

 この暦ができたのは?一体数字でいえば何年何月何日なんでしょうか?

普通に考えて 一白水星の甲子の先勝で建で角 年齢も月齢も日齢もすべてそろった スタートの日があっても良いと思いますね。最大のお正月のような日。その日をスタートして すべての漢数字がそれぞれの歯車となって公倍数を重ねて 現在2017年まで来ていますが 九星は一体何回転目?十二支は何回転目?かは 世界中の風水家で誰も答えることができません。知らないのです。

 

 もし、スタートした年が1年ずれていたら?私は六白ではなく五黄の人生を歩んでいたかもしれません。明確な基準・根拠のない暦に我々は振り回されていることになります。

 


 どれも 風水の根幹にかかわる内容ばかりですが 高校の物理の教科書に書かれているレベルの情報です。多くの人が 現在の風水診断を怪訝に感じるのは 当然ですね。

 

 もし 怪しい風水家が現れたら 上記のような質問をしてみてください。明確な回答をすることができず、退散させることができれば 高額な診断料被害も 防止することができます。