入札に参加しました


 最近 2件ほど 入札に参加しました。


1件目は 公共工事


 当社の積算で、必要最低限の利益を見込んで、約3700万円で、入札。参加数社の中で、一番安い金額でした。2番手3番手の会社も 3800万円 3900万円とほぼいい競争となっていましたが、ふたを開けると、行政が積算した予算は4500万円。公共工事の場合、あまりに安すぎると 失格となってしまいます。

 この入札では ほぼ満額で入札した A社が 4400万円で落札。当社は 失格となってしまいました。


2件目は 民間の介護施設建物


 当社の最低限の利益を見込んで、1億1千万で、入札。参加した他の会社20社くらいありましたが、その中で、2番札で、結果落札できませんでした。他19社はみな 1億2千万円 1億3千万円と、よい競争となっていましたが、1社だけ7000万円で入札した会社があり、この会社が落札となりました。


 当社としては 2件とも ほぼ同じ条件で積算したわけですうが、この結果の差はひどいですね。


公共工事は 免許や資格をたくさん要求され、工事も厳しく管理されますので、建築会社の皆さんは みんな二の足を踏んでなかなか仕事をやりたがりません。やり手が少ないので、超買い手市場。しかも安すぎても失格となるので、入札と言っても、最近では 予算のほぼ満額での高額契約となることが多いです。


それに比べ、民間工事では 監理もやさしい、免許も必要ない いわば「手抜きできる仕事」となって、工事売上がほしい建築会社さんが めちゃくちゃな金額で落札していきます。2番札より30%も安い入札額というのは、もしかしたら 積算ミスか?赤字覚悟での受注か?しかないでしょう。


 建築主さんにとっては、1円でも安いほうが嬉しいかもしれませんが、このような激安の工事金額では 手抜き工事は必須となって 決して幸せな状況ではないと思います。


 政治の思惑もありますが、免許もあり資格もあって 年金も消費税もしっかり納めている優良会社は 大きく儲かり、そうでない会社は、赤字続きで先細り、いずれは。。。というような 二極化した工事契約が最近続いています。


 完成する建物、使う人にとっても、これはよい状況ではないと思いますね。


 一番いいのは、”適正に”一番安い会社に、しっかりした丈夫な工事をしてもらう事だと思います。